地域の自然を守るとは?
ーエネルギー開発と自然保護との
共生を考えるー
松村悠子(まつむら・ゆうこ)
大阪大学人間科学研究科・特任助教。ドイツに本拠地をおくNGO World Future Council・訪問研究員、環境エネルギー政策研究所・特任研究員としてエネルギー政策研究に従事した経験をもつ。大学では、国立大学の経営改革についての調査研究に従事。大学外では特定非営利活動法人對馬次世代協議会理事を務め、地域素材を生かしたお土産作りや地域でのイベント企画に携わる。長崎県対馬市出身で、対馬高校在学時に原子力発電所の高レベル放射性廃棄物処分場に関する住民説明会に参加し、エネルギー政策と地域主体のまちづくりに問題関心を抱く。国際社会の提示する持続可能な社会像を日本の離島で実現することが夢で、離島地域での実践研究を行なっている。
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宮津のご当地エネルギーを考えよう
-なぜ・なにを・どうやって、地域の
エネルギーを活かすのか-
堀啓子(ほり・けいこ)
東京大学未来ビジョン研究センター特任助教。大阪大学工学研究科環境・エネルギー工学専攻修了(工学博士)。大阪大学では、地域に合った再生可能エネルギーのベストミックスを研究。現在は地域の脱炭素化や将来の人口に関するシミュレーション、地域資源を協働で管理する”新しいコモンズ”の研究などに従事。演劇やアカペラなどの芸術活動の経験から、科学的な研究結果をアートを用いてわかりやすく伝える手法についても研究を進行中。1991年生まれ。北海道十勝出身、東京都在住。
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書「も」持って街へ出よう
―岩手県野田村での屋台カフェから
大門大朗(だいもん・ひろあき)
イベントが増えすぎたことでかえって疲弊している地方の現状を見直すべきと考え、読書がもつまちづくりの可能性に着目し、新書を用いたブッククラブの活動を宮津で始める。現在は、災害復興とボランティアの研究のために2020年2月より移住している岩手県野田村において、大学で研究員を行うかたわら、「屋台」を用いた新書カフェの取り組みや、新書を通してまちづくりを考える「ブッククラブのだ」の立ち上げにかかわる。京都大学防災研究所特別研究員。専門はグループ・ダイナミックス(集団力学)。1991年京都府宮津市生まれ。
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屋根から眺める世界
―震災を経験した屋根屋として
小野寺清貴(おのでら・きよたか)
岩手県北部の太平洋に面した村「野田村」で創業約70年の屋根工事業に従事。2011年の東日本大震災によって、死者37名、被災家屋500棟の被害が野田村に発生し、自社工場も被災する。以降、「屋根屋」としてなりわいの基盤となる住まいの再建から地域の復興を後押ししてきた。家業に加え村教育委員、野田村商工会、久慈青年会議所などの活動にも参画。地域の次世代を担うリーダーたちとまちづくり、ひとづくりを推し進め、地域コミュニティの維持に取り組む。1978年岩手県九戸郡野田村生まれ。
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『4分33秒』とその前後
僕がケージを説明するならば
常盤成紀(ときわ・まさのり)
アミーキティア管弦楽団代表/アーティスト/研究者。社会的なイシューから着想を得てプログラムやパフォーマンスの内容を構想する手法で、オーケストラコンサートを制作する活動を行っている。特にクラシック音楽における「アマチュア」に関心を持ち、アマチュアによる音楽実践の幅を広げることで、これまでのクラシック音楽やオーケストラが持つ歴史的・制度的な限界を乗り越える可能性を見いだそうとしている。またその他の活動として、関西各地でワークショップ企画、地域プロジェクトの運営サポート、中高生キャリア支援、執筆など。大阪大学大学院法学研究科博士後期課程単位取得退学。1990年1月大阪府堺市生まれ。京都市右京区京北地域在住(地域おこし協力隊)
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